持病と献血 ~持病があっても献血できる?~
こんにちは!
前回のブログで、医療関係の仕事を目指すまでの心境変化を書きましたが
実は仕事以外でも、医療の役に立つことを実践しています。
それは 【献血】 です!
献血!?
持病があったり、薬を飲んでいたら献血は出来ないでしょ!?
そう思われる方、大変多いと思います。
ある日献血に行ってみた
社会人2年目、冬
何故かすっごく暇な日があって、自宅から電車で数分大型のショッピング施設があるターミナル駅にふらふらと散歩に出掛けました。
別に欲しいものがあったわけではないので、本当にただの散歩です。
駅を降りるとそこには70歳くらいの女性3人組が
「献血お願いしまーす!」と呼びかけを行っていました。
元々大学にも献血バスが来ていたため、興味はありました。
入院中にも、輸血を受けている患者さんを見たこともあり、
「こんなに輸血ってたくさん使われてるんだな…」
「献血ってかなりの量が必要なんじゃ・・・?足りてるのかな・・・?」
なんて入院しながら考えていました。
私自身も『膵胆管合流異常』の手術の時に
最大で1600mLの輸血を行う可能性がある。
輸血治療に同意しますか?
という同意書にサインをしていました。
※結局手術が上手くいったので使用しなかった
そんな経験もあったので、献血をしてみたい気持ちは高校生の時からずっとありました。
”でもさすがにネフローゼは完治しないし、献血できないだろう・・・”
そう考えて、退院後も献血には行きませんでした。
ですが、この日はなんだかどうしても気になってしまって、
出来なくても良いや~くらいの気持ちで献血ルームに行ってみたんです。
すると・・・ できました。献血!
献血の流れ
血液全てをあげる献血(全血献血)とは異なり、血小板や血漿だけ取り出して、
あとの赤血球などは体に戻すというもの。(90分くらいかかった)
献血の流れは
問診で聞かれたのは
この4点を聞かれました。
その後採血検査に進み、
「ヘモグロビン超濃い&血管刺しやすい!」
と看護師さんにお褒めの言葉をいただき、合格。いざ献血へ。
献血無事終了
元々注射苦手なこともないですし、入院中以外は血管も太くて元気なので痛みも少なく、全く問題なく終わりました(笑)
毎回、ネフローゼの事を聞かれるんですが、現状を話すと
「じゃあ大丈夫ですかね~」とお医者さんたちが言います。(毎回違うドクター)
主治医にも定期検査の際に聞いてみたんですが
主治医「え?献血?やったの?どうだった?」
私「特に何も…大丈夫でした」
主治医「あっそう。大丈夫なら大丈夫だね」
と、こんな反応でした。(結構ゆるい…)
献血を4回やってみて、私の場合全く問題なかったです。
その後色々献血ルームの方・ドクターに聞いてみたんですが、
とのこと。
意外と献血の窓口って広いんですね。
参考までに、ネフローゼと似た病気であるIgA腎症も聞いてみましたが、こちらも寛解後落ち着いていれば献血可能とのことでした。
ただ、問診のお医者さん一人一人の判断で変わるらしいので、
献血できない可能性もあります。
もし気になる方は最初に主治医に聞いてみた方が良いかと思います。
献血すると、健康診断のような血液検査の結果が出るので超便利です。
献血について
献血後に自宅に届く血液検査項目の中には
『アルブミン(ALB)』や『総蛋白(TP)』『コレステロール(CHOL)』があり、
腎臓病患者としては分かると助かる面もあります!
私は、いつかまた再発したり、腎機能が低下するその日まで、献血に行き続けます。
私自身も、いつ輸血を必要とするか、、けっして他人事ではありません。
輸血が他人事では無いという事は、同時に献血も他人事では無いという事。
現在の輸血使用用途の8割は、ガンなどの病気の患者さんに使用されます。
つまり、これから『人工血液』が大量に、安全に、作り出せるようになるまで
長い期間、献血が必要という事です。
ガンの患者の多くは高齢者。
もちろん子供・若い人もいますが、年を重ねれば重ねるほどガンに罹る人は増えます。
これからは少子高齢化社会。
輸血を必要とするガンなどの病気の患者さんは増えて、
健康な若者はどんどん減っていきます。(なんだか税金みたいですネ)
もし、輸血が全然足りなくなってしまったら・・・
それは患者さんにとって「生きていくことが出来ない」という事。
私のような持病を抱える人間はいつ献血が出来なくなるか分かりませんが、
これからも献血活動を応援したいな・・・と思っています🐾
人間助け合いですからネ(*´ω`*)♪