ステロイド副作用|食欲増進について
私のネフローゼ症候群の治療は
入院中に『ステロイドパルス治療』×3回を経てから
35mgよりプレドニゾロンによるステロイド治療…とオーソドックスな流れで始まりました。
ステロイドには様々な副作用がありますが、
その中で一番長引いてしまったのは「ステロイドうつ」です。
そして退院後一番最初に悩んだことは「食欲増進」反応でした。
ステロイド副作用「食欲増進」
私はこの食欲増進が凄く、全くお腹いっぱいになりませんでした。
元々は身長158cm・体重47kg程度と、そんなに身体は大きい方ではないので
食欲も通常ファミリーレストランや食堂等で食べる”定食”が精一杯なくらい。
ですが、ステロイドの服薬を始めてしばらく経ち、ちょうど退院したころです。
満腹感が全く得られない・・・
ただでさえ、野牛肩やムーンフェイス等の見た目に現れる副作用があるステロイド服薬中。
お腹いっぱいにならないからと、ひたすら食べるわけにもいきません。
運動も激しい運動NGのため、大人1人前食べることすら抵抗がありました。
でも、実際にセーブしないと、、
なんと【どんぶり3杯】のご飯を余裕で食べれてしまったのです。
明らかに私の体格や日本人女性の胃の大きさを考えると、異常な量です。
神経、脳の感じ方としては満腹ではありませんが、
胃やその他消化器の負担は通常通りのはず。
でも、毎食それほどの食欲があるのに、全く満腹感が得られないのは、あまりにも酷な話でした。身体が飢餓状態で、常にイライラしていました。
食事の工夫 減塩&低たんぱくで出来ること
とにかくお腹が空くので、
なるべく食べ応えがあって、なるべく体に悪くないもの
一生懸命考えました。
考え抜いて、色々実践してみた結果
◎ 春雨サラダ
◎ きんぴらごぼう
この2品が健康を保ちつつ、私の食欲を何とか満たしてくれるメニューでした。
春雨サラダ
春雨を茹でてキュウリと和える。調味料は醤油・砂糖・ごま油・お酢
ごぼう、にんじん、ゴマのみ。醤油・砂糖・みりん・ごま油
※両方とも醤油やお酢は減塩のものを使用、調味料はやや薄味で。
この2品はほとんど食物繊維なので、消化が遅く、腹持ちが良いです。
また、春雨はやや硬めに茹でる&キュウリ多めにすることで歯ごたえを出せば、
食べている時の満足感も得られます。
何より、減塩調味料を上手く使えば、たくさん食べても腎臓に問題ない食事です。
また、糖分も気になっていたので、オリゴ糖orラカントで甘味を調節。
市販のドレッシングをかけてサラダをたくさん食べるより、
私はこの2品の方が美味しく・腹持ちがよく・飽きずに食べられました。
(多分ごま油を使用しており、脂質が含まれているため)
腎臓病食は美味しくない?
多くの腎臓病で用いられる療養食は、美味しくない事が多いです。
とくに和食大好きな日本人。和食は塩分・たんぱく質多めですよね…
腎臓病療養食を作ろうとすると、変に薄味すぎたり、塩味が足りなくて締まりのない味になってしまったり…
私は散々悩んで、結局お金で解決しました。
【調味料・ドレッシング・ソース 全て減塩のものを使用】
そうすることで作れる料理の幅も、量も増えました。
たしかに減塩調味料はお値段が上がりますが、
ステロイドで免疫力が低下しているのに、食事の質を落としたくない!
ステロイドで精神的に辛いのに、食事で余計なストレスを溜めたくない!
という事で、減塩調味料を使い始め、その後ステロイド服薬が終わってからもずっと減塩調味料を使い続けています。
最初は食費が増えた…と思ったのですが、健康のための出費と考えれば何とかやっていけます(笑)
食欲増進という副作用は当時女子大生だった私にとって、
太ってしまう事への恐怖・空腹のストレスのダブルパンチで
本当に辛い副作用でした。
ですが、なんとか自分に合った方法を見つけられたおかげで
肥満にもならず・血液検査にも引っかからず、乗り越えることが出来ました!あんなに体型を気にしていたにも関わらず、今は肥満ですという事で、ステロイド副作用の1つ『食欲増進』は
ただ我慢するより、自分なりの逃げ道(=対策)を取った方が良い!
ということをオススメします♪
私の場合、逃げ道は「体に悪くないものをたくさん食べちゃう」ということでした。
よかったらご参考までに・・・
副作用対策本部 さち