今日は母の日|見えない異常を持って生まれた自分と母について

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2020/5筆

今日は母の日ですね。
コロナの影響で実家に帰る事を控えているので、Amazonで『DEAN & DELUCA』のカタログギフトを贈りました。

グルメ系のカタログギフトかと思いきや、
小物(インテリア・衣料品・キッチングッズ)も
あるらしく・・・

母はバッグを頼むと喜んでいました(*'ω'*)

よかった。

 

私は結構母と良好な関係です。

今日は母の日、という事で
母との思い出を話したいと思います。

 

生まれつきの異常が分かった高校時代

私は『膵胆管合流異常』という
胎児期において膵管と胆管が正常に形成されないことが原因で発症する、
慢性的に膵炎や胆石が出来やすい身体で生まれました。

通常、幼少期に熱が出たり、お腹を壊したり、
強い腹部の痛みで手術するのですが…

私は痛覚が鈍かったのか?
我慢強かったのか?

高校生まで、胆のうと膵臓と胃が癒着するまで、
日々の腹痛に耐えながら過ごしてしまいました。

 

母は、私の度々の腹部の痛みを心配しつつ、
心理的なものではないか?』とも思っていたようです。

(小学生の時から、度々トイレにこもる私に、学校の先生たちがそのように言っていたのもあります)

 

結局、高校時代に急性膵炎で倒れてから病気が発覚しました。

その時は姉&父と遠方へ出掛けていたため、
血相を変えて母が駆けつけてくれました。
(父ももちろん心配そうな顔をしていました笑)

姉は『お昼にカツ丼とラーメンを食べたせいだ』と言っていました(笑)

 

17年越しの手術の日

高校3年生の時に手術をしました。

インターハイの出場を控えていたため、
病気が発覚してから半年、手術までの期間がありました。

手術までの半年、かなり厳しい脂質制限があり、、
いろんな方面からのストレスで、
毎日イライラしていたことを覚えています。

そんな中、
共働きでフルタイム働いている両親ですが、
脂質制限をしっかりと考え、毎日ゴハンを作ってくれました。

スポーツをしていたので、どうしてもカロリーが必要。
良質なたんぱく質も必要。

でもササミくらいしか満足に食べれない…
という事で、いろんなササミ料理を作ってくれました。

 

インターハイの日も
遠方のため、母は別のホテルをとって
ついてきてくれたこと。

個人戦団体戦があり、
移動も含めると1週間、仕事を休んでくれたこと。

度々起こす急性膵炎怯えながらも、
母のおかげで、
素晴らしい夏を過ごすことが出来ました。

 

そして手術の日、
8時間にも及ぶ長い手術でした。
(私は寝ているだけだったけど笑)

父はその8時間、
心配すぎて一切ゴハンが食べられなかったそうです。

一方母は待合室でゴハンをモリモリ食べていたそう(笑)

でも、そんな母のちょっぴり能天気な雰囲気も
私はかなり救われました。

 

私は生まれつきの病気で
何年も痛くて痛くてたまらない日々を送っていました。

でも、それは誰のせいでもなくて
たまたまの運命だったんです。

それを時々『こんな身体に生んでゴメンね』みたいな事を言う方がいるようで…

 

病気になったのは誰のせい?

もちろん、そういう気持ちになってしまう事は十分に分かります。

でも、妊娠中に喫煙していて胎児に影響が出たとか、
妊娠中に違法薬物をしていて胎児に影響が出たとか、
そういう事以外なら、
”子供の生まれつきの障害や異常”は
お母さんのせいではなく、全くの偶然、運命なんです。

「こんな身体に生んでごめんね」

そんなこと言われたら、
もうなんとも言えない気持ちになってしまいます。

 

母は一回もそういう事を言ったことがありません。

だから私も
『なんでこんな身体に生んだんだ!』と言いません。

ネフローゼになってからも、
母や父のせいと言ったり、思ったり、したことは無いです。
(医療費は払ってねと言う厚かましい奴ですが笑)

それは母が能天気だった(すっとぼけキャラだった)おかげだと思います。

手術中も、モリモリ食べていてくれて、良かったです。
やっぱり食事は生きる基本ですからね!

 

母と私

私は見えない病気を持って生まれて、
その後も難病にかかってしまって…

母と喧嘩は時々しますが
病気を乗り越えられたのは母や父のおかげです。

母の日・父の日、
二人の誕生日。

これらの日を私はとても大切に思っています。

私はあんまり、母や父にべったり甘える性格でもなく、
長く一緒にいる性格でもありません。

私の性格上、あまり人と一緒にいる事が得意ではないので
日々親孝行する事が出来ません。
(就職して早々に家を出ましたし…)

でも、記念日なら、たくさんの感謝を伝える事が出来ます。

性格上少し恥ずかしい事も、こういう日なら言えますしね。

今は出来ませんが、
実家に帰るという選択肢をとりやすい日でもあります。

だからこれからも、母の日・父の日
そして2人の誕生日を、どんなに忙しくなっても、大切にしていきたいと思います。

この気持ちを忘れないように、書き留めました。

 

おしまい。