ステロイド副作用|不眠症・睡眠障害

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私のステロイド最大最悪の副作用『うつ』のキッカケになったのは
ステロイド服薬を始めてすぐにおきたステロイド不眠症でした。

ここではステロイドによるものも含め、
不眠症全般について書きたいと思います。

 

 

不眠症とは

不眠症 4つのタイプ

不眠症には大きく分けて、4つのタイプがあります。

  1. 入眠困難
    寝付くまでに時間がかかる不眠症
  2. 中途覚醒
    入眠後短時間で目が覚めてしまい、その後再度入眠することが困難な不眠症
  3. 早朝覚醒
    早朝(4時・5時)に起きてしまい、その後再度入眠することが困難な不眠症
  4. 熟眠困難(熟眠障害)
    眠りが浅く、寝ても寝ても疲れが取れない・寝た感じがしない

いわゆる『不眠症』というのは、この4つを大きくまとめた総称です。
また、不眠症の中にはこの4つの症状が複数同時に起きる事もあります。

私はステロイドパルスを始めてから、服薬終了後半年経つくらいまでに
この全ての症状に悩まされました。

同時に複数出ることもあれば、単体の症状だったこともあります。
一番多く悩まされたのは、入眠困難からの早朝覚醒でした。

 

なぜ不眠症になるのか

ステロイド服薬以外でも、不眠症になる原因はいろんな所に隠されています。

例えば、枕が変わった・ベッドが変わったという些細なことから
騒音がある・明るい・まぶしい等の環境的要因まで。

また、カフェイン摂取やアルコール、薬の副作用など
口から摂取したものが原因で寝れなくなってしまうこともあります。

上記で上げたような原因からくる不眠症の場合は
原因を排除すればすぐに改善することがほとんどです。

長引くものは
・精神的ストレス
・病気(神経や精神疾患等)

が多いとされています。

とくに精神的なものからくる不眠症はなかなか改善しない事が多く、
精神疾患の症状の一つとして不眠が現れ、症状の治療として睡眠導入剤睡眠薬を常用してる方も多いです。

 

私が悩まされた不眠症

私が不眠症になったキッカケはネフローゼ治療の『ステロイド』による副作用

また他にも不眠となる原因は多くありました。

<考えられる不眠の原因>

ステロイド副作用(脳が緊張状態になる、体が火照る)
・病院のベッドやまくらが合わない
ステロイド副作用への不安(ムーンフェイスになることの恐怖等)
・病気と今後の人生、再発についての不安

不眠の症状は、、、
夜中2時すぎまで寝れない
→やっと寝れたと思えば3~4時に一度目が覚める
→5時すぎには朝日で目が覚める
→なんとか寝ようとしても、6時頃から病室は完全に明るくなり、
同室の患者の目覚まし時計や生活音により、もう7時には完全に眠れなくなってしまう…

つまり、1日の睡眠時間は合計2~3時間程度…
元々ロングスリーパー(8時間~10時間程度の睡眠が必要)の私からしてみると、毎日が睡眠不足でした。

入院中、昼間は廃人のようにぼーっとしたり、
寝れないイライラから周囲に当たったりと、散々な日々。
DVDプレイヤーや漫画で日中の暇つぶしを考えましたが、
入院中、映画1本見ることも出来ないくらい、集中力の低下がみられました。

「夜寝れなくなるから昼間寝たら絶対にダメだ!」

という強い思い込みから、日中どれだけ眠くても
絶対に昼寝はしませんでした。

睡眠障害の応急手当として『レンドルミン』や『マイスリー』を処方してもらうも、あまり効果はみられませんでした。

レンドルミン…短時間型。入眠障害のほかに持続時間が若干長いため、中途覚醒や熟眠障害にも処方されることがある
マイスリー…超短時間型。催眠作用が服薬後15~30分程度で発現することから、入眠障害に処方されることが多い

退院してからも、薬が減ってからも、不眠症は治りませんでした。

不安などの精神的な不安定さからか、寝る前に急に体が熱くなったり、真夏だというのに寒くなったり…
様々な症状によって眠れない毎日。

この頃ちょうど当時の恋人との別れもあり、起きている時間がとても長く感じ、辛かったです。

みんなが寝ている時間に、1人起きているのがとても辛かったです。
孤独で仕方なくて、ひたすら毎日めそめそしてました。

気づいたら、ただの不眠症状だけでなく、
うつ症状(急激な体重減少や倦怠感、動機、何も楽しめない等)
出てきてしまいました。

不眠症の改善・完治

なかなか治らない不眠症に私は本当に悩まされました。

なかなか治らない不眠症を無理に治そうとするのではなく
うまく付き合えないかな・・と模索するようになりました。

睡眠導入剤を飲んでも寝れない、寝れてもすぐ起きる…

カウンセリングを利用しても改善しない。
もう自分の個性としてなんとか付き合うしかないな・・・

 

不眠症と仲良くする

まず、私が 入眠困難 な時に行った事は優しい本を読む事でした。
サスペンスでも、ミステリーでもなく、私が読んだのは哲学書です。

哲学とは『よく生きること』を考えること。
内容が難しくても、哲学者って優しいことを言っています。
なので読んでいると心が安らぐのです。
自然に眠くなったり、寝れなくても体と心は休めていた感じがしました。

おそらく、スマホやパソコンではなく『本』という点も
不眠症に良かったと思います。

中途覚醒 の時にはベランダに出てみました。
夏でも夜は涼しくて、鈴虫が鳴いていて気持ちよかったり、、、
冬だと寒くて、お布団に戻ると温かくて、自然に眠くなったり、、、
動いて外に少しでも出ることで心がスッキリしたんです。

早朝覚醒 の時にはもう外に出て、散歩をしました。
働く車がたくさん朝から働いていました。コンビニには眠そうな店員さん、公園には走っているおじさんおばさん、朝帰りの若者(笑)がいて面白かったです。

そして、家に帰ってくると、眠くなったんです。
でも、こんな時間に寝たら絶対ダメだって思ってたんです。
夜寝れなくなるから。

でも、眠くて、寝ちゃったんです。
そしたら久しぶりの昼寝がすごい心地良くて。
クマが消えて、体もスッキリ、頭もスッキリ。

午後はいつもより元気になったので、少し運動したり、友達と夜電話をしたり、、、そしたら昼寝したのに、夜は夜でしっかり寝れたんです!

それから私は、夕方でもない限り、寝れる時に寝る!
という方法を取りました。

固く考えすぎていたんですね。
昼寝したら夜寝れなくなる!
夜に絶対寝なきゃダメだ!!
って。

そして夜寝れない時は、下手にベッドの中でグルグルと悪いことを考えてしまうくらいなら、少し動いてみる。

こうして私は不眠症と少し上手く付き合えるようになりました。

不安からくる不眠症」がいつの間にか

不眠症からくる不安に変わっていたのです。

私のこの方法が不眠症を抱える人全員にとって正しいかどうか、
それは正直分かりません。
いきなりこれらの切り替えで、不眠症がスッキリ改善したわけでもありません。

ほんの少しだけ、不眠症を悪く考えすぎないようになった・・・
そしたら、少しだけ眠りやすくなった・・・

ただそれだけなんです。

寝れない時に外の景色を見たり、読書をしたり、歩いてみたり、、、
言ってしまえば開き直る事で、夜にわざと行動する事で、
不眠症の不安から逃れる事が出来ました。

これはあくまで私個人の意見ですが、不眠症で悩んでいる方がいましたら、どうか試してみてください。

 

不眠症に対して思うこと

夜の頭って、その日1日頑張った後の頭ですから、疲れているに決まってるんです。

そんな疲れている夜の頭で考え事をしても、悪い事ばかり浮かんでしまうのは当たり前なんです。

夜の疲れた頭で、何かと考えてしまったら、不眠症がより酷くなってしまう…と私は思います。

疲れちゃった。。でも眠いのに寝れない。。
そんな時は無理に寝ようとしないで、あえて起きて動いてみる。

私の好きな歌の一説に

「眠れない長い夜は ベッドから這い出して 朝を迎えちまえばいいさ」

という言葉があります。

こんな逆転の発想が、悩みを解決してくれる時もあります。
ステロイドによる副作用から始まった不眠症
不眠症からステロイドうつに変わり、服薬終了後も長く悩まされました

うつ状態からの脱出にはもう少し時間がかかってしまいましたが、
不眠症は上記の対処で、なんとか2年程度で脱出する事が出来ました

ステロイドなどの薬の副作用の影響や、そのほか精神的なものからくる
不眠症全般】に悩む方に、少しでも役立てば…と思い、書きました。

不眠症で悩むたくさんの方に、幸せな睡眠が戻りますように…