腎臓病と運動制限

f:id:momokuri_hogo:20220210233315p:plain

 

私は大学でメインの所属学部以外に『スポーツ指導基礎資格』が取得できる
保健体育系のサブ履修科目を選択していました。

主に勉強していた内容は、スポーツ医学や栄養学、生理学などなど。

ネフローゼと運動制限

自分がネフローゼを患ったことをキッカケに、
腎臓病患者の運動制限について調べました。

大学で保健体育系学科を履修していたこともあり、周りにたくさんの専門家がいたのです。
そしてネットや文献、医師やスポーツ学の教授に聞きまわりました。

ですが・・・
ネフローゼ症候群の運動についての信頼できるエビデンスは無し!

様々な分野の専門家に聞いて回ることが出来たのですが、
慢性腎臓病患者(尿たんぱく有・腎機能低下有・人工透析患者)
適正運動量の指標はあるものの、それ以外は決まっておらず、制限なし。

私が聞いて回った教授の中には、腎臓と運動についての論文を出している方もいましたが、その教授でも『残念ながら、未だにネフローゼ患者の明確な運動基準は無い』と言っていました。

でも、私は寛解してからも
『激しい運動は避けてね』『無理な運動は控えてください』と主治医に言われております。

 

この激しい運動や無理な運動について主治医に聞いてみましたが…

主治医主治医

フルマラソンとかは良くない。
あとはさちさんご本人が”もう絶対無理!”って思うくらいの運動強度はやめた方が良いよ。

 

 

考えるさち考える私

ゴルフ・・・全く問題無いな。真夏だけ気を付けよう。

水泳・・・バタフライとかクロールで何キロも泳ぐのはやめた方がいいな。休憩しながら泳ごう。

こう考えました。

具体的な運動強度だと【7メッツくらいが適正】というイメージです。

詳しい運動強度の指標 メッツについてはこちら→メッツ表 -厚生労働省-
※腎機能低下や尿たんぱく+高血圧など見られる場合、軽度であっても6メッツ以下が適正と言われております。

という事で、加減を自分で見極められる自信があったので、
ネフローゼ発症後も、寛解してからはゴルフやジムも普通に行っています。

ただし、

  • 真夏はゴルフに行かない
  • ジムでのランニング等は必ず脈拍チェックし、150程度までに抑える
  • 運動後は必ず横になって休む

ということを守って運動しています。
私はかなり激しい運動経験があり、体力もありましたが、上記3点はどんな時(よっぽど好調な時でも)守るようにしています。

 

私が考える ネフローゼ患者に良いスポーツ

私の好きなゴルフと水泳。

とくに、ゴルフはやり方を考えれば、かなりメッツ数を抑えることが出来ます。
メッツ数は少ないですが、長い時間緩やかに全身運動が出来るので、運動不足解消に効果的
グラウンドゴルフにすれば、3メッツ程度まで抑えることが出来ます。

水泳に関しては、水の中をゆっくり歩く「水中ウォーキング」であれば、
4メッツ程度と言われているため、問題なく実践できます。

4メッツですと、腎機能中度低下の場合、体に影響があるか微妙な場合もありますが、
3メッツであれば、腎不全期や尿毒症が見られるほどの重症でなければ、問題なく実践できます。

まさに、ゴルフは腎臓病患者にとって最適なスポーツですね!

と、すごくゴルフを推してみましたが、せっかく「スポーツ指導基礎資格」を取ったので何か活かせないかなと最近考えていまして…

障害を持つ方とゴルフする『ゴルフボランティア』なるものを見つけたのですが、
私の住む東京から少し離れたところで行われているようでして…
いつか難病患者会みたいなところで、ウォーキングや軽いスポーツが出来ればいいな。

運動について何かと不安な方、多いと思います。
この程度なら運動しても大丈夫そう!」という発見になるかもしれません。

運動は健康に良いですし、ストレス解消にもなりますので…
とくに浮腫みを伴う病気や薬副作用のある方は、ある程度動いて血流を良くした方が
浮腫み箇所もだいぶ良くなります!

ちなみに、私のネフローゼによる『足の浮腫み』には
軽いウォーキングとウォーキング後のマッサージが一番効きました!

浮腫みがあると足が本当にだるいですからね・・・

もし持病を抱えつつも、運動したい!と思っている方がいらっしゃいましたら
いつでも駆けつけるので声をかけてくださいませ( ´∀` )
ゴルフで良ければ、一緒にやります!(初めての方も大歓迎!)